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東大寺大仏殿

皆さんは小学生時代あるいは中学生時代の修学旅行はどちらへ行かれたでしょうか。京都・奈良と答える方が多い事でしょう。特に奈良では巨大な建造物に驚かれたのではないでしょうか。その巨大建造物とは、ご存知、奈良の大仏様と、大仏様を収めた大仏殿でしょう。全幅57.5m、入口からの奥行き50.5m、高さは49.1m。しかし1691(元禄4)に創建された当時は、全幅約85.8m、奥行き約50.3m、高さ約37mと、高さを除いてはかなり現在よりも大きい建物だったようです。江戸時代には柱として使用する太い木材を取り寄せる事が困難で、建物の芯となる槻(つき・ケヤキ)を檜(ヒノキ)の樹皮で覆い、鉄の釘と銅の輪で打ち締めて柱を建てていたとされています。
 
鎌倉時代以前と戦国時代の二度にわたる焼失、江戸時代の暴風雨による倒壊を乗り越えた後、瓦の重さにも耐えられるトラス(三角形の骨組み構造)を組み合わせる工事、雨漏りに対する工事が行われ、1980(昭和55)年に晴れて現在の大仏殿となりました。昔と今の大きさの違いはあっても、現在でも世界最大級の木造建築物である事は間違いありません。奈良時代には大仏殿の東西両側に、実に高さ100mに及ぶ七重塔が並び建ってとされています。もしも将来に大仏殿の改築工事が行われたとすれば、巨大クレーンの他、巨大モンスターマシン、大型フォークリフトの数々や、日本の大型ダンプカーの30倍以上の大きさで、世界最大級の大型トラックが、古都・奈良に姿を現すのでしょうか。
 
 

 

 

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