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黄金の織田信長公像東海地方最大の都市・名古屋市の北、約35㎞の所に位置する岐阜県岐阜市は人口約40万人。市の中心部には「鵜飼い」で有名な清流・長良川が流れ、その真上には、戦国時代の舞台となった岐阜城を頂く金華山が聳えています。その城下町である岐阜は、昔は美濃の国と呼ばれ、斎藤道三、織田信長という名将によって栄え、天下統一へ向けての本拠地となった街です。尾張の国(現在の愛知県)に登場した織田信長は、たちまち尾張を統一し、日本の歴史上でも特に有名な「桶狭間の戦い」に勝利すると、その強大勢力で領土を拡大させ、ついには室町幕府をも滅亡させて京都へ上洛、武力で天下を制する「天下布武」で、一躍天下人となり、さらにその力を世界へと向けましたが、家来の明智光秀によって京都・本能寺で討たれ、夢は炎の中へと消え去りました。自身に逆らう者は絶対に許さない厳しさの反面、最大級の働きをした家来には、最大級の報酬で応えた織田信長。岐阜市という町は織田信長なしでは紹介できません。
2009(平成21)年に岐阜市は市制120周年を迎えましたが、その記念としてJR岐阜駅前の広場に、黄金に光り輝く織田信長像が完成しました。台座も含めて高さは11m。表面には3層もの金箔が貼られ、火縄銃に西洋式兜を持ち、マントを羽織ったその姿は実に雄々しく、岐阜駅に降り立った人々を迎えています。像そのものは決して巨大ではありませんが、まだ見ぬ世界の国々へと勢力を拡大しようとした織田信長の巨大な夢が伝わって来るかのようです。
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